カウンセラー自身が「絶対的な安心感」を持てないとき、どうしたらいいのか?

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カウンセラーの未来観がクライエントの成長に影響を与える——これは、すでに多くの方が実感しているかもしれません。でも、ここでふと「そもそも私自身が、未来は大丈夫だと信じられていない…」と感じたことはありませんか?

「クライエントに希望を持たせたいのに、自分が確信できない」 「こういう人は変われないだろう…って思ってしまうことがある。」「現実問題○○だし・・・」

このように思ってしまうカウンセラーは、実はとても多いんです。資格取得のために勉強をしたからと言ってカウンセラー自身が幸福感を感じられるわけではないため、苦しそうなカウンセラーがとても多く見えます。では、カウンセラー自身が「確信」を持つためには、どうすればいいのでしょうか?今回は、その方法を具体的に考えていきます。

~目次~

1.なぜ「安心感」や「確信」が持てないのか?
 ①過去の経験が無意識に影響している
 ②カウンセリングに対するプレッシャー
 ③お金に対する認知の偏りがある
 ④自分と向き合う時間が少ない
2.安心感と希望を持てたときに起こる変化
 ①自分自身への絶対的な信頼感
 ②クライエントへのアプローチが変化
 ③ビジネスと人間関係の向上
 ④高梨子のあらゆる体感
3.「本当の安心感」を手に入れるためにできること
 ①自分自身の体感を増やす
 ②無意識の認知の偏りを探り向き合う
 ③難しい時はリカバリーセラピー
 ④カウンセラー自身も誰かに頼る経験を増やす

1. なぜ「安心感」や「確信」が持てないのか?

カウンセラーとして「本当にこの人を支えられるのだろうか?」と不安を抱き、クライエントの未来を信じたいのに、自分が確信を持てない。こうした悩みは、スキル不足や経験の少なさだけが原因ではなく、もっと深い部分に原因があることが多いです。

①過去の経験が無意識に影響している

カウンセラーが安心感を持てない原因のひとつは、過去の経験による無意識の影響です。例えば、過去にクライエントが思うように変化しなかった経験があると、「自分の関わり方は間違っていたのでは?」と無力感を感じてしまいます。また、常に「もっと勉強しないと」「自分はまだ大したことない」と自分を否定する思い込みがあると、今の自分を信じることが難しくなります。

さらに、幼少期や過去に言われたり、世間一般的な固定観念で「人生はそう簡単に変われない」「努力しても報われないこともある」という言葉が、無意識のうちに「人は簡単には変われない」という信念を強めていることもあります。

②カウンセリングに対するプレッシャーが強い

「クライエントが変われるかどうかは、カウンセラーの技術次第」という考え方を強く持っていると、不安やプレッシャーを抱えやすくなります。プレッシャーが強くなるほど、クライエントの言葉に対して感じた違和感を無視してしまったり、焦りでよくわからない質問を繰り返したりして、スッキリしない時間になってしまいます。そしてさらに自分自身を責めてしまうといった悪循環にも。カウンセラーが「クライエントを導かなければ」と思うほどエゴが強くなってしまうため注意が必要です。

③お金に対する認知の偏りがある

安心感や確信を持てない原因の中でも特に多いのが、「お金に対する認知の歪み」です。

例えば、「苦しんでいる人からお金をもらうのは申し訳ない」という思い込みや、「自分のスキルにはお金を受け取るほどの価値がない」といった考えがあると、自分自身のカウンセリングの価値を信じることができなくなってしまいます。そのような積み重ねで経済的な循環が滞ると「不安」が強くなってしまい、その不安が相手にも伝わってしまいます

お金の不安があると、人生そのものに対しても希望を感じられなくなるため、クライエントに希望あふれる人生を伝えていくといったことも弱くなってしまうでしょう。現実面でお金があるなし、ではなく捉え方として心の底から「大丈夫」と思えるレベルまで、捉え方は変えることができます。

④自分と向き合う時間が少ない

カウンセラーになってから、カウンセリングを定期的にしてもらっていますか?自己内観するといった時間を作っていますか?カウンセラーとしての経験やスキルがあっても、自分自身の「心の内側」に向き合う時間が少ないと、安心感や確信を得ることは難しいものです。

例えば、「自分が変わること」に対してブレーキをかけていたり、「私の感情はどうでもいい」「カウンセラーなんだから心の相談はできない、情けない」などと無視していたりすると、自分の本音に気づけないままクライエントと向き合うことになります。

上手くいかないからと言って「もっと勉強しなければ」と知識や技術ばかりに意識が向いてしまうと、本当の安心感を得ることができなくなってしまいます。焦りや不安、モヤモヤに蓋をしながら知識を上乗せしても、それは「我慢・抑制」になるので本当の意味での解決ではありません。心理面のサポートのプロフェッショナルだからこそ、捉え方の面での本当の解決を目指すためのサポートを意識していきましょう。

何より内面の問題を解決しないまま知識武装してしまうデメリットは、クライエントも深層心理を話しにくくなるということです。自分自身で許せていないことがあるのに、クライエントが解消するための手助けをすることはできません。カウンセラー自身が自分の心を緩めるといった時間は意図的に作っていけると良いのではないでしょうか。

2.安心感と希望を持つと起こる変化

心の底から安心感と希望を感じられるようになると、まるで悟りのような状態に到達します。心の底から安心感を得ることは、クライエントにも同じ安心感を届けることにつながり、豊かな未来を築く基盤となるのです。

①自分への信頼が絶対的になる

安心感を持つことで、自分自身を信じる力が高まります。「自分なら大丈夫」という確信があるため、多少の失敗や迷いも「学び」として前向きに捉えられます。この確信があることで、行動への恐れが消え、挑戦を楽しめるようになるのです。

②クライエントへのアプローチが変わる

絶対的な安心感を持つと、クライエントとの関係性も大きく変化します。ミラーニューロンの働きによって、カウンセラーの安心感は自然とクライエントに伝わり、相手も「自分は大丈夫」と感じやすくなります。クライエントを信じ切れることで、クライエント自身も自分を信じられるようになり、変化が加速します。

③ビジネスと人間関係の向上

安心感と希望を持つことで、ビジネスの成長も加速します。お金や成功に対する認知の偏りが解放され、挑戦への恐れが消え去ります。さらに、自分の価値を正当に認められるようになり、ビジネス全体が自然と好循環を生み出すようになります。また、人間関係においても他者への信頼が深まり、苦手な人がいなくなります。そのため衝突も減っていくでしょう。

④高梨子のあらゆる体感は…

私自身、自分自身の深い問題を解消してからクライエントの変化もビジネスの流れも大きく変わりました。

・「話しているだけでブロックが外れました」「声に癒されます」と言われることが突然増えた
・クライエントの感情にブレなくなり、苦手な人(虫も…)がいなくなった
・今本当に悩んでいる「本質」がわかるようになった
・必要なタイミングでしっかりお金は入ってくるからお金が無くなったとしても焦らない
・憎しみが強かった相手に対しても感謝の気持ちがあふれだす

いろんな場面で、以前の私だったら一喜一憂してしまっていたようなことも、メンタルがブレなくなってきました。そうすると、目先の損得勘定だけでなく、長期的視点で物事を捉えて判断できるようになったので、結果的に自分にとっての最善を選ぶことが出来ています。収入も毎年上がり続けていて順調に成長出来ていたり、まとまったお金を扱うことも増え、明らかにお金に対しての感覚も変わっています。

言葉だけではない、心の底から湧き出る感謝の気持ち。人生の希望、この感覚は言語化が難しいのですが、カウンセラーがこのような感覚を得られるようになると、もっとクライエントに自信もって、「大丈夫」と言えるようになり、サポートの質も変わっていくでしょう。

3. 「本当の安心感」を手に入れるためにできること

では、どうすればカウンセラー自身が「確信」を持てるようになるのでしょうか?いくつかの方法を紹介します。

① 自分自身の「体感」を増やす

「変われる」と信じるには、頭で理解するだけではなく、「実体験」として成功事例を積み重ねることが大切です。

🔹 小さな成功体験を積む → 上手くいかなかった箇所だけでなく、「クライエントが少しでも変化した」と感じた瞬間を意識的にメモする
🔹 自分自身の成長を振り返る → 以前と比べてできるようになったことを書き出していく
🔹 変化が起こる瞬間を記録する → クライエントが成長する過程を記録し、後から見返せるようにする

「少しずつでも変われる」ことを自分自身で実感することで、クライエントにも自信を持って伝えられるようになります。プラスして、出来るようになったことともに、感情の変化も感じてみて下さい。

② 無意識の認知の偏りを探り、向き合う(自己内観)

「頭では理解しているのに、どうしても確信が持てない…」と感じるとき、それは無意識のレベルで「人は変われない」という思い込みがある可能性があります。

このようなブロックがある場合、まずは自分自身と向き合うことが大切です。以下のような方法で、心の奥底にあるものを探ってみましょう。

感情のチェック
クライエントの成長に疑いを持った瞬間を思い出して、自分の中にどんな感情が湧いたかをチェックする。
→ 不安?怖さ?怒り? その感情がどこから来ているのか探る。

書き出すワーク
「なぜ私はクライエントの未来を信じられないのか?」「なぜこのクライエントが苦手なのか」など、違和感を持った現象やモヤッとした時を振り返り、「なぜそう思ったの?」「どんな感情?」と問いかけ、その答えをひたすら書き出す。5回以上繰り返し質問をしていく

こうした自己内観を続けることで、「変われない」という思い込みの根本に気づくことができます。

③ 難しいときは、リカバリーセラピー

無意識の認知の偏りや思い込み、心の奥底にある感情は、自分ひとりの努力や知識だけではなかなか解消できません。だからこそ、リカバリーセラピーが有効なのです。

リカバリーセラピーが他のアプローチと大きく違うのは、セラピストが絶対的な安心感、希望、確信度を持っていることにあります。カウンセリングをする側が「本当に大丈夫」「必ず変われる」という確信を持っていることが、クライエントにとっての安心感となり、その影響はミラーニューロンを通じて自然と伝わります。

さらに、リカバリーセラピーはセラピストがニュートラルな状態で関わるため、感情の同調や慰めではなく、本当にクライエントが心の底で感じていることに共感して引き出すことができるのです。言葉として表現されることと、心の中で本当に思っていることには大きな違いがあります。その違いを見極め、クライエント自身も気づいていない思いにアプローチできるのがリカバリーセラピーの強みです。

無意識の中にある「本音」や「認知の偏り」を解放することで、頭で理解するのではなく、心の底から「人は本当に変われる」と感じられるようになります。自分自身への確信と安心感を手に入れることができれば、クライエントとの関係性や自分自身のビジネスまでも自然と良い方向に変わっていくのです。

リカバリーセラピーは、表面的な問題解決ではなく、深いレベルでの変化を引き出すための方法です。もし、自己内観だけでは難しいと感じているなら、リカバリーセラピーを試してみることをおすすめします。心の奥底にある本当の感情や思いを解放し、絶対的な安心感と確信を手に入れましょう。。

④ カウンセラー自身も「誰かに頼る」経験を持つ

「カウンセラーはクライエントを支える側」——この意識が強すぎると、「私は支える立場だから、誰にも頼れない」と感じてしまいがちです。

でも、実際に確信を持ってカウンセリングができるカウンセラーほど、自分も誰かに支えられた経験を持っています。

信頼できる仲間や師匠を持つ
自分自身もカウンセリングやセラピーを受ける
学びの場に定期的に身を置く

「人に頼ることができる」カウンセラーは、クライエントにも「頼ってもいいよ」と伝えられる。そして、それがクライエントの未来を信じる力にもつながるのです。

4. さいごに

カウンセリングの現場で、「この人は変われる」と心から思えないとき、それはスキル不足ではなく、過去の経験や無意識のブロックが影響している可能性があります。

カウンセラー自身が「安心」していれば、クライエントもその安心感を受け取り、「自分も変われるかもしれない」と思えるようになるのです。まずは自己内観から始めて、それでも難しいと感じたら、リカバリーセラピーを活用してみてください。

カウンセリングでは変わらない・認知や思考のクセを修正し、繰り返す問題を断ち切る。

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自分を責めてしまう・こどもへの申し訳なさがある
離れたのにまだ苦しい

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▼リカバリーセラピー

・頭でわかっていても変えられない
・特定の人へのイライラ・憎しみが強い
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