モラハラやパワハラに悩む人が増えています。 法律の整備も進み、ハラスメントへの対策は強化されているものの、問題がなくなるどころか深刻化することもあります。 「なぜ、こうもハラスメントがなくならないのか?」それは、根本的な解決がまだ十分にできていないからです。
例えば、家庭でモラハラを受けていた人が職場でもパワハラを受けやすかったり、転職先でまた似たような上司に萎縮してしまうことが多くあります。 物理的に距離を置くことはメンタルケアにおいて重要な対策ですが、一時的に安定したとしても同じような状況に巻き込まれることがあるのです。
こうした連鎖を断ち切るためには、表面的な対処だけでなく、ハラスメントを引き寄せてしまう体質そのものを根本から変えていく必要があるのかもしれません。
なぜ物理的に距離を取るだけでは解消されないのか?
よく「嫌がらせがあるなら物理的に距離を取ればいい」と思われがちですが、それだけでは解決できないことが多いのです。 たとえば、職場でハラスメントを受けた人が転職をしても、次の職場でまた同じような嫌がらせに遭うケースが少なくありません。
これは、物理的な距離を取っても「受けやすい自分」が変わっていないからです。 根本的な解決には、「嫌がらせに対する恐怖心をなくし、自分の気持ちや考え方をしっかり伝えられる」ことが必要です。 つまり、自分の内面を強くすることがカギになります。
このままの状態を続けるリスク
ハラスメントを受け続けてしまうと、いろいろなリスクが発生します。
- 自己肯定感の低下:自分に自信が持てなくなり、行動に制限がかかりやすくなります。
- 人間関係の幅が狭くなる:自分を守ろうとするあまり、他人との関わりが少なくなり、孤独感が増します。
- 収入アップのチャンスが減る:職場での積極性がなくなり、評価されにくくなってしまいます。
- 健康面への影響:ハラスメントによるストレスが心身に影響を与え、体調不良やうつなどに繋がることもあります。
- 孤独と貧困問題:他者への相談が遅れたり、社会資源にたどり着けず経済的に困窮しやすくなります。
- 子どもも同じような問題を繰り返す:子どもが親の不安や緊張を敏感に感じ取り、子どもも自分に自信が持てず、人間関係において萎縮しやすい性格や、過剰に他人に気を使う傾向を持ってしまうことがある。
ハラスメントを受けやすい自分でいることは、人生の大切な選択肢や可能性を狭めてしまいます。あなたが本来持っている力や未来への希望が、ストレスや不安に埋もれてしまわないよう、本当の意味での解決を目指してもらいたいと心の底から思います。
また、子どもは「自分を大切にする」ことを学ぶ機会を失い、将来、自らもハラスメントを受けやすい環境に身を置いてしまう可能性もあります。このままの状態が続くと、子どもが自己肯定感を高く持ち、健全で前向きな人生を歩むための選択肢が狭まってしまいます。家族全体が安心できる環境を整え、心身ともに健康的な未来を築くために、早めの対応を考えてみましょう。
人生全体で見たときの「ほんとうの解決」を目指す
ハラスメントを受けずに幸せに生きるためには、少しずつ「自分の気持ちや考え方」を整えることが大切です。 ここで役立つのが認知行動療法という方法です。 認知行動療法では、自分の心のクセや行動のパターンに気づき、少しずつ変えていきます。 これが、「ハラスメントを受けやすい自分」から抜け出すためのカギになります。
カウンセリングだけでは効果がイマイチな理由
カウンセリングは「話を聞いてもらう」ことがメインで、気持ちが軽くなる効果はありますが、根本的な解決には不十分なことが多いです。カウンセリングだけでは、自分の考え方や行動を変えるところまではサポートしきれないため、次の一歩に踏み出しにくいのです。
その点、認知行動療法では、具体的な方法で「自分の考え方」や「行動」を変える練習をするので、「嫌がらせを受けにくい自分」に変わることができます。 自分の内面が強くなり、苦しい状況を跳ね返す力をつけられるので、根本的な解消が期待できます。
認知行動療法の効果
認知行動療法(CBT)は、心のクセや行動パターンに働きかけ、ストレスや問題に対処する力を身につけるための心理療法です。 具体的には、自分の考え方や行動がどのように影響し合っているかを理解し、「ストレスを生みやすい思考」や「ハラスメントを引き寄せてしまう反応」を少しずつ変えていくことで、健全な自己表現や自分を守る方法を学びます。
- 自己理解と自己肯定感の上向き
認知行動療法では、自分の感情や考え方のパターンに気づき、これを変える方法を学びます。 自己理解が深まることで自己肯定感が高まり、ハラスメントに対して萎縮することが少なくなります。 - ストレス管理ができるようになる
嫌な出来事やストレスが起きたときに、自分で冷静に対処するスキルが身につきます。 これにより、ハラスメントの影響を受けにくくなるため、心の健康が保たれやすくなります。 - 人間関係の改善
認知行動療法を通して、自分の感情を適切に表現したり、相手との境界線を意識するスキルが身につくため、健全な人間関係が築きやすくなります。 - 仕事での積極性が増し、収入アップのチャンスも
自分の意見を自信を持って伝える力がつくため、職場でも評価されやすくなり、収入アップのチャンスが増えるなど、生活全体に良い影響が広がります。 - 再発防止と根本的な解消
認知行動療法は、根本的にストレスや恐怖に対する体質を変えるため、繰り返しハラスメントを受けやすい状況から抜け出しやすくなります。 物理的な距離を取るだけでなく、内面的な変化を通して、本質的に安心できる自分を作り上げることができます。
相談事例
モラハラ夫との離婚Aさんの場合(3か月実施)
モラハラ夫との関係性に悩んで、離婚も視野に情報収集をしていました。夫に対する恐怖心がつよく、会話が難しい。何を言っても取り合ってくれない、会話にならないという状況。子どもたちもびくびくしていて、家の中の空気が悪い。みんなが機嫌をうかがっている。
夫に対しての怒りや憎しみなどがはじめはたくさん出てきましたが、その奥には愛されていない、自分を見てもらえていない寂しさや悲しさが。ご両親との関係性が根本的な課題として見えてくる。母親もも父親から同じようにハラスメントを受けていて、人格を否定されていた。家の中で父の機嫌を損ねると居場所がなくなるから、母からも厳しく育てられてきた。甘えることができなかったと。
セッションを進めていく中で、お子さんとの関係性がまず改善し、夫とも対話ができるようになった。色々なことを相談できるようになり、夫も話を聞いてくれて、自分の意見を取り入れてもらえるようになった。結果的に離婚はしたが、金銭問題でいつももめていたのに今回はもめずに話し合いができ、弁護士費用が浮いた。
自分がやりたいと思っていた仕事は今まで諦めていたし、離婚するならと、条件だけで探していたけど、やりたい仕事と出会うことができ、人生を楽しめるようになった。
モラハラ、パワハラを受けやすいBさんの場合(3か月)
モラハラ別居を経て離婚し、実家暮らしのシングルマザー。職場でも威圧感のある同僚、はっきり物事をいう人に対して恐怖心や、自分の意見を言うということに不安があった。いつも威圧的な態度を取られてしまう。
人に対しての恐怖心や、自信のなさなど解消していった先に、職場の同僚に自分の意見を主張できるようになり、希望を相談できるようになった。空気を読みすぎたり、なんでも我慢する状況から、自分の希望、やりたいことをできるように変わった。元夫とも、関係性が良くなり、相談しあえる関係になった。相手からも頼られるようになった。
パワハラ、対人恐怖症のCさんの場合(2か月)
対人恐怖症があり人がこわい。職場の上司からいつもハラスメントを受けてしまう。仕事に行きたくない、辞めると言うことも怖いし、特にやりたいこともないのでずるずる働いている。自分の価値って何だろう、と自己肯定感も低い。
上司に対する恐怖心、人に対しての恐怖心を解消。幼少期、ご両親との関わりから課題があった。ご両親も生きづらさを抱えており、完璧主義。人に頼ることもできず苦労してきている。甘えること・逃げることは負けと思っている。人から逃げている自分はだめなんだと、責めていたが、少しずつ解消。2-3回のセッションで、会社が楽しいと思えるようになり、あんなに怖かった上司とも話せるようになった。話してみると意外と、会話ができて、相手も怒っていないことが分かった。結局会社は辞めずに、業務の中で自分のやりがいも見つかった。
夜眠れるようになり、慢性的にあった頭痛も解消。体が軽くなったような感覚で、目の前も明るく感じる。
「脱ハラスメント」の効果は人間関係以外にも期待できる
このプログラムのゴールは、嫌がハラスメント相手との問題を解消させることではありません。
このプログラムを受けていく過程で、自己肯定感が上がり、自分が本当に大切にしたい心が喜ぶ選択ができるようになります。今まで諦めていた事を諦めなくてもよくなり、 人生をもっと豊かに、選択肢がたくさん持てるようになることです。 このプログラムを受けることで、自分の気持ちを上手にコントロールできるようになり、前向きに生きる力が身につきます。
脱ハラ★プログラムとは
このプログラムでは認知行動療法×読心術を活用したリカバリーセラピーと、ご自宅で実施してもらうワークを行い、3か月間集中的にご自身と向き合う時間を作っていきます。
一般的なカウンセリングや認知行動療法の違いは、クライアントの言葉をどこまで引き出せるかという点で大きく異なります。
一般的なカウンセリング・認知行動療法では、基本的にはクライアントの言葉を中心に進めていきます。リカバリーセラピーは読心術も併用するため、発した言葉それぞれのエネルギーの違いをチェックしていくため、表面的な言葉は深掘りしません。短時間で、その人の核となる信念や価値観、思い込み等にフォーカスできるため、圧倒的に短時間でそれまで抱いていた感情を消化させることが可能となります。
例えば、PTSD・トラウマによってパニック発作がある方や、特定の方に対して恐怖心があるなどのお悩みも1回のセッションで解消できるというケースも多々あります。
ハラスメント問題に関しては、幼少期からの苦しさの積み重ねで、起きている現象であるため、一人一人の「人生」を考えた時、3か月はしっかりと向き合う時間を作ることで、価値観や選択肢が大きく広がっていくため、あえて3か月の集中プログラムにさせていただきました。
講師&セラピスト
今回このプログラムを実施するのは、当協会の代表理事 高梨子が担当します。
リカバリーセラピスト養成講座で教えている内容なども含めながら、根深い問題としっかりと向き合っていきたいと思います。
看護師17年目、FP7年目、カウンセラー4年目、上級ハラスメントマネージャー
プログラム参加方法について
お申込みをいただきましたら、LINEでご連絡をさせていただきます。
■実施方法
ZoomまたはLINE通話で実施
セッションや講座は完全に個別対応とさせていただきます。
■対応時間
平日・土曜日の9:00~17:00、夜間は20:00ー0:00
高梨子のカレンダーから実施日を予約
※同時期に実施できるのは3人まで。
■参加費
全9回/188,800円(税込み)
単発の場合は60分33,000円 (全660分 363,000円なので実質半額位で受けることが可能)
お支払方法は
・銀行振込み
・クレジットカード(PayPal)
・仮想通貨(USDT)
■キャンセルポリシー
・初回開始の1週間前までの取りやめは100%返金(送金手数料のみ相殺させていただきます)
・3営業日までの取りやめは50%返金
・前日の取りやめは返金対応不可
3か月後の姿・目標
ハラスメントを引き寄せにくい自分を確立し、自己肯定感がアップ。
ネガティブな感情が湧き出る相手と、境界線を保ち、感情がブレなくなる。
他者との対話ができるようになる。自分の気持ちや意見を健全に表現できる力がつく。
未来をイメージできるようなり、希望が拡がる。
これによりハラスメントのない生活を実現できる準備が整います。
支援者としてプログラムを学びたい人は
同内容のプラグラムを一緒に進めつつ、60分セッションは、セッション練習・個別セッションを選び、カウンセリング(認知行動療法×読心術)技術のサポートを行っていきます。
実施時間や受講方法は、キャンセルポリシーなどは上記と同様。
受講料は242,000円(税込み)です。
特典・権利
①講座資料の原本(編集可能なパワーポイント)でお渡しいたします。
お仕事でご活用ください。
②シンママ支援事業の方で一緒にハラスメントケアの講座なども実施可能(1年間)です。告知の環境としてお使い下さい。
※セッションのお仕事依頼に関しては2年間の実務サポートを受けている方のみとなります。
③1年間オンライングルコンや会員サイトのご利用は可能です。
※1年以上環境を活用する場合は月額3300円もしくは5,500円の会員登録が必要となります。
対立のない世の中を創っていきたい
自分が整って初めて、他者の言動を受け入れる準備ができます。
物事にはいつでもあらゆる考え方、捉え方、視点があります。客観的に考えて視野を広くすることができるようになると、世の中が平和になっていくのではないでしょうか。
ハラスメント問題を解消することで、他の問題も解決できるという好循環を生み出すことができるので、これをきっかけに「自分の人生」を歩んでもらえると嬉しいです。