こんにちは!代表理事の高梨子です。
リカバリ―セラピスト養成講座も、3期生が始まり2か月が経ちました。まだ2か月ですが、セッションの流れも感覚もつかめてきている人が多く、ワクワクしながらサポートさせていただいています♪
改めてこれまでどんな学びを提供しているのか?1~3期生の練習の様子をご紹介していこうと思います。
5月スタートの3期生の学びかた

冒頭でもご紹介したのですが、3期生は学びへの意識が高い方も多く、とても積極的に質問や練習に参加されています。
今期はセラピストがより早く、より深く学べるためにはどうしたらいいのか?を振り返り、新たにいろいろ取り組んでみました。
今回意図的にやったことは、受講前に当協会主催の無料セッションや、体験講座、技術練習を何度か開催させていただいたこと。受講前からセッションのイメージをつけていけるような環境を増やしたというところ、事例検討のワークを増やしたというところは、早期に理解を深める面では効果的だったのではないかと感じます。
さらにセッションを受けることで、やりたいことに向き合うモチベーションを保ちながら進められるため、セッション練習で出てくる課題にもすぐに向き合うことが出来ているように感じます。
セッション技術に関しての言語化
これは私自身の課題だったところなのですが、セッションの技術ってどうしても感覚的に分かってしまう部分が多く、私自身がセラピストとして得ている感覚をどう言語化していくのか?ここが課題だったと思います。
今期は、1年前に受講スタートした1期生がサポートスタッフとして練習のフォローアップに回ってもらうことにしたので、サポートセラピスト達が「3期生に伝えていく」ための「伝え方」、技術面で「意識して見るポイント」の伝授が必要となりました。
なので、みんなが共通の課題をもって進めるための「共通言語」「共通認識」ができるように。と、事例検討を講座内で増やしています。その結果3期生はもちろんの事、サポートに回っているセラピストの学びにもなっているようです。
意識と思考の違いを理解するまでの期間が短くなってきました。

1.2期生の学び方
1,2期生は一通り学んできたため、セッションの練習を増やしていくことがとても大事です。
元々は受講生同士の自主練習と、グループセッションを月に2回実施して、その時間で今までのセッションで躓いたことを解消したり、実際にセッションを見ながら修正していく。というような時間を作っていました。
ある程度のレベルに達したセラピスト(チェックリストをクリアした人)には、一般向けの無料セッションをやってもらい、さらにフィードバックをして、セッシセッション技術を高めていっています。
ですが、まだまだ練習が不十分な方も多いため、急遽3人セッションを取り入れることにしました。
3人セッションとは、受講生同士が、セラピスト・クライアント役をやり、私か統括マネージャーがサポートに入って練習をするというものです。
それによってみんなが均等にセラピストの練習・フィードバックを受けられること、クライアント役をやることで日常生活に引っ張られて向き合いきれなかった問題と、向き合う時間を作ることができるようになるという方も。そしてもっと技術練習をしたい、学びたいという意見から、他の受講生の3人セッションに見学で入ることも可能とし、より多くの事例を経験できるようにしました。
セッションから離れるとネガティブに引っ張られる
どうしても人間は恒常性を保とうとする性質からまわりの人の現実や、思考にぴっぱられます。周りのエネルギーに共鳴しやすいため、意識の調整は日常的にやっていくことがとても大切なんですよね。
ちょっと離れていた時間があっても、向き合いたい!と思ったタイミングがあれば向き合うことができます。また、向き合うべき課題が明確になったとき、意図的に向き合うことができるのでその気づきが得られる環境を大切にしてほしいと思います。
ただ、周りの思考に引っ張られやすいかどうかは、本人がどんな意識・スタンスでいるかによって変わってきます。
向き合う時間があったら向き合う、参加できる時間があったら参加する
という意識の人と、
時間を作ってどうにか参加できるようにする
といった意識の人では、その時点で選ぶ行動は変わってきますよね。
どちらを選んでもいいのですが、前者の意識になっていると、参加したいと思っているのに参加ができない。というような流れになりやすいということは覚えておくといいでしょう。私たちも受講生や、ご相談にいらっしゃる方が今どのように向き合っているのか?ここの意識の違いを見て、関わっております。
サポートセラピストの育成
私自身のvisionとして、この技術で拗らせて苦しいと思っている人たちをもっと救っていきたい。カウンセリングが当たり前の世の中にしたい。と思っています。そのために、メンタル不調・人間関係のトラブル時の対応ではなく、日頃からセッションが受けられるよう企業さん向けに提供していきたいと思って活動をしております。
だからこそ、たくさんのセラピストが必要となってきます。ですが、自分一人で育成できる人数にも限界があるので、一緒に育てていける仲間の育成も同時進行で行っています。
サポートセラピストの育成において、大事にしているのは視座・視野の違いを理解するということ。
今までは1セラピストとしてセッションに向き合ってきたところから、セラピストがもっとスムーズにセッションを進めていけるために、受講生が何につまづいているのか?の視点を同時に持って接してもらうことが大事になってきます。
グループセッションのフォローアップ
サポートで入ると頭がフル回転です。色々なところに気を回さなきゃいけないので、私自身のトレーニングにもなっています。
・セラピストとしてのクライアントの悩みの理解
・クライアントが放った言葉一つ一つの思考と本質の違いの理解
・受講生が何を意図してクライアントに質問をしているのか、どこまで理解できているのか
・サポートセラピストが何を意図してこのセッションを聞いているのか
・クライアント、セラピスト、サポート、一人一人の課題は何か
などなど、様々な視点で60~90分参加しています。

この時間で大切にしたいのは、セッションをきれいに終わらせることではなく、どんな課題を持っているのか、その課題が解消出来たらどんなセッションができるようになるのか?一人一人の可能性を見ていくことなんですよね。
私自身が何を意識してこの場に立っているのかを、どんどん仲間に伝えていくことで、学びも高まると思っているので積極的に言語化していきます。そしてどんどん任せていくことで、実践していき自信に繋げてもらう事、言語化できるレベルになって腹落ちさせていくことができるようになると、自身のセッション自体の質も高まるため、育成の時間もとても大切にしております。
看護業界で言うとプリセプター制度ですね。毎月定期的にミーティングをして、プリセプターたちと状況のすり合わせをし、成長の場所を作っています。
一人ひとり見ている世界が違う
私自身、自分で養成講座を組織化していったことでとても学びが深まりました。育成自体は看護師の時からずっとしていたので好きなのですが、自分がTOPという立場はありませんでした。この経験が色々言語化していくことが難しさを感じつつ、楽しさにもなっています。
一人ひとり求めているレベルも見ている世界も異なります。
でも、ついついこちらの思いが伝わらない。なんて悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。管理職と従業員の立場は全然違うという前提を忘れてしまっている方も多く、それが不満や愚痴につながっているなと日々相談を受けていて感じます。
だからこそ、自分は何を見ている(感じている)のか?あなたは何を見ている(感じている)のか?対話が非常に大切です。カウンセリングにおいても、チームビルディングにおいても、家族や友人との関係性などもすべて同じですよね。今まで以上に【言葉】を大切にするようになりました。
学ぶ環境として、単純に1セラピストで終わらないのが、リカバリーセラピスト養成講座です。様々な学びを深めたい方は、気軽にご連絡いただけたらと思います。