先日、代表理事 高梨子の地元、当別町で社会福祉協議会様主催のセミナー「今の収入でも整えられる家計の考え方」の講師を担当させていただきました。今回のテーマは、単なる節約術や貯蓄方法ではなく、「心・体・制度・働き方」まで含めて家計を考えること。参加者の皆さまと一緒に、「安心して暮らすための土台とは何か」を考える時間となりました。
【登壇のお知らせ】7/30 当別町社会福祉協議会主催セミナーにて講師を務めます
参加者は50〜60代の方が中心で、ご自身の健康や介護、老後、働き方への不安を抱えている方が多く、終始真剣にメモを取りながら耳を傾けてくださいました。
目次
Toggle「勇気を出して来ました」という一歩
終了後には、参加者様からたくさんのお話を聞かせてくださいました。
「相談窓口へ行くこと自体が怖かったんです。でも相談員さんがこの講座を紹介してくれて、勇気を出して申し込みました。」
そんな言葉がとても印象に残っています。
「今日の話を聞いて、腑に落ちることがたくさんありました。家に帰ってもう一度資料を見直したいです。」
そう笑顔で話してくださる方もいらっしゃいました。
「一人で何とかしなければ」と抱え続けた孤独
一方で、涙を流しながら話してくださった方もいました。
「制度について相談には行くけれど、結局できないことも多くて…。線を引かれるたびに、『自分で何とかしなきゃ』と思うようになっていました。本当に孤独だったんです。」
制度には条件があります。
だからこそ、制度だけでは解決できないこともあります。
しかし、そのとき必要なのは「一人で頑張ること」ではありません。
状況を整理し、使える制度を確認し、必要に応じて専門家へつながる。その流れが、安心への第一歩になることを改めて感じました。セミナーでも「まず整理する」「制度を確認する」「必要に応じて専門家につながる」という流れをお伝えしました。
お金の不安は、お金だけの問題ではありません

「今まで何も考えずにお金を使ってきました。でも今はいろいろなことが変わって、お金を使うこと自体が怖くなってしまって…。ずっと頭痛が続いているんです。」
そんな声もありました。
今回特にお伝えしたかったのは、お金の不安と健康、ストレス、働き方は互いに影響し合っているということです。
不安が心身へ影響し、健康状態が働き方や収入へ影響する。そして、その状況がさらに家計への不安を大きくする。
この循環を知ることが、家計を整える第一歩になります。資料でも「心身の不調と、お金の不安はつながっている」という視点を中心にお伝えしました。
お金を考えるとは、人生を考えること
私自身、看護師として多くの方の最期を見届けてきました。
たくさんの管につながれ、病気によって姿かたちが変わっていく方々を目の前で見てきたからこそ、「自分はどんな人生を送りたいのか」「どう命を全うしたいのか」を深く考えるようになりました。
だから私にとって、お金は数字ではありません。
医療との付き合い方。
健康のために時間やお金をどう使うのか。
どんな働き方を選びたいのか。
それらすべてを考えることが、お金を考えることだと思っています。
安心は「コントロールできるもの」を増やすことで育つ
以前の私は、「働くこと=体を壊すこと」だと思っていました。
でも、それは働くことが原因ではなく、「我慢」が前提の働き方だったからです。
今は以前より働く時間は長くなりましたが、「やりたいこと」が満たされていることで幸福度は高く、体への負担も少なくなりました。
最近はスマートリングで体調管理もしています。睡眠時間は決して長くありませんが、睡眠の質は平均以上という結果でした。
もちろん、仕事を好きになればストレスがなくなるわけではありません。
困難はどんな人生にも訪れます。
大切なのは、その出来事をどう意味づけし、どう次の行動につなげるか。
私自身、セルフセッションを通して感情や考え方を整理することで、心と体を整えています。
この回復力こそが、働き方にも、お金にも、人生にもつながる「土台」だと考えています。
最後に
多くの人は、自分でコントロールできないものに安心を預けています。
会社、制度、景気、人間関係…。
もちろん、それらも大切です。
しかし、それだけに安心を委ねてしまうと、少し状況が変わるだけで大きく揺らいでしまいます。
だからこそ、自分でコントロールできる範囲を少しずつ増やしていく。
知識を身につけること。
制度を知ること。
健康を整えること。
相談できる人を持つこと。
働き方の選択肢を増やすこと。
その積み重ねが、どんな状況でも立ち直れるレジリエンス(回復力)につながり、本当の意味での安心を育ててくれるのではないでしょうか。
ご参加くださった皆さま、そして開催してくださった社会福祉協議会の皆さま、本当にありがとうございました。







