◆テーマ
この先、医療費はどれくらいかかるか。自分の老後の生活も不安。
◆相談者のプロフィール
芳江さん(49歳・女性・パート勤務)、夫(74歳
Aさんは初婚、夫は再婚で、26年前に結婚。
2人の間に子どもはいない。前妻との間にも子どもはいない。
夫の兄弟も高齢で、頼れる人はいない。持ち家あり、ローンの返済が終わったばかり。
◆相談内容
74歳の夫が前立腺がんと骨転移、そして同時期に心不全を患っていることがわかった。
がんはホルモン療法で病状は安定しているが、下肢浮腫と骨の痛みがあり、歩行は困難。
医師からは「心不全は進行しており回復は見込めず、余命はわからない」との説明を受けている。夫は自宅療養を希望しており、それをかなえたいと思っているが、通院の交通費などもかさみ、今後、医療費が負担できるか不安になってきた。使える預金はほとんどない。
看護介護を考えるとパートを増やすこともできず、今後、どうすればいいかわからない。
◆家計データ
年間収入計 396万円
芳江さん 手取り収入 96万円
夫 公的年金 222万円
企業年金 78万円
年間支出計 364万円
基本生活費 240万円
税金・社会保険料 44万円
生命保険料 20万円
(芳江さん・夫それぞれが定期保険400万円および医療保険に加入)
使途不明金 60万円
資產合計
預金 50万円
夫名義の自宅(マンション)25年前に3,080万円で購入55.5m。
◆相談のポイント
・医療費や介護費用の試算(介護保険、身体障害者手帳)
・入院、在宅療養のイメージと必要な準備の整理、
・夫死亡後の生活試算と老後資金、働き方
・遺族年金
・介護休業の制度と給付金の確認
・相続の確認と遺言書