『ママが心の底から幸せ・安心・希望を感じられるように』の想いで、当協会では、2021年からひとり親支援を行っています。(代表個人は2019年~活動中)
シングルマザーRoomとしては、約3年間、活動を続けてきました。
不安そうだった表情が少しずつ柔らいでいったり、「どん底だったけど、少しづつ幸せって感じられるようになった」「同じ境遇の方たちと話せてよかった」などの声をいただくたびに、この活動の必要性を感じ、やってよかったと温かい気持ちになります。
同時に、実際に参加者さんの声から見えてきたのは、働きすぎて心や体が限界に近づいている方や、別居・離婚後もモラハラによるトラウマなどに苦しんでいる方、そして、誰にも相談できず“孤育て”になっている方の多さでした。
この記事では、令和6年度に子ども家庭庁「ひとり親家庭等自立促進基盤事業」として行ったシンママRoomの活動を振り返りながら、なぜこの取り組みを続けているのか、どんな想いで場づくりをしているのかをお伝えしたいと思います。
セミナーや交流会に参加するか迷っている方に少しでも安心を感じてもらえる、支援に興味はあるけれど一歩が踏み出せない方の背中をそっと押せる、そんな機会になったら嬉しいです。
イベント開催の背景・目的
シンママRoomの活動は、令和5年度に初めて子ども家庭庁「ひとり親家庭等自立促進基盤事業」として採択され、オンラインセミナーやシングルマザーフェス(東京・大阪・札幌)を開催しました。
これらの取り組みを通して、単発的な支援ではなく、継続的に関われる場の必要性を強く感じ、来年度も引き続き支援活動を行っていきたいという思いに至りました。
令和5年度は当協会理事がほぼ一人で運営を担う体制であったため、準備の難しさと負担が大きすぎる面が課題でした。
そのため、令和6年度はシングルマザー支援者3名が運営の中心となり、理事は補佐役にまわる体制へと変更しました。
この変更により、無理なく継続できる運営を目指すとともに、参加者にとっても参加しやすく、安心して関われる仕組みづくりを心がけました。
実施した事業内容について
1,無料オンラインセミナー

『ひとりで悩まなくて大丈夫』
そんな想いを込めて、プレシングルマザーやシングルマザーの暮らしや心を支えるセミナーを、月2〜3回ペースで開催。
講師を務めるシングルマザー支援者(看護師、FP、会社員、セラピストなど)も現在、子育て中のシングルマザーです。だからこそ、生活に役立つ知識と情報をわかりやすく、かつ、実践的な内容となっています。
◎主なセミナーテーマ
・離婚準備
・児童扶養手当や教育費の支援制度
・働き方と社会保障制度の仕組み
・ママのためのメンタル整理術
・イライラとの向き合い方 など
◎実績
・実施回数:年間18回以上
・参加者:延べ353人以上
・満足度:『非常に満足』『満足』が90%以上

2,オンライン交流会
『日々の悩みや思いをざっくばらんに話せる場を』
そんな場を作りたくて、zoomを活用し、交流会を開催。
ママたちが安心して参加できるよう、顔出し不要、チャットでの参加OK、
耳だけでの参加OKとし、どうしたら参加しやすいか?試行錯誤しました。
◎主な交流会のテーマ
・お金や子育ての悩み・不安
・働き方について
・夢や目標を言語化するワークを行う など
◎実績
全11回(毎月開催)
参加者さんは毎回5〜10名程度で、少人数ならではのアットホームな雰囲気でした。
「話しやすかった」「毎月、この時間を楽しみにしている」と感想をいただけて嬉しかったです。
3,リアルセミナー&交流会


『実際に会って話せる、ほっとできる場を』
R5年度より、開催場所と回数を増やして、東京・千葉・札幌・大阪で
リアル交流会を開催。
◎実施内容
・ミニセミナー2つ(児童扶養手当/ママのメンタルケア)
・交流会(お茶を飲みながら、みんなでおしゃべり)
保育士2人による託児を準備し、お子さんを連れて参加OK、イベント中はママたちが
安心して参加できるように配慮しました。
◎実績
・全6回(東京×2・千葉×2・札幌・大阪)
・参加者合計:48名 / 託児利用:28名
参加者さんのご感想や気づき
1,無料オンラインセミナー
・具体的に自分がどのくらいの所得で働くか、手当を受けて手元に入るお金がどのくらいで
暮らしていくのか、いろんなパターンが考えられるなと思いました。
・収入と所得について知ることで、今後目指す働き方についても考えるきっかけになりまし た。どうにかパートと副業で以前の正社員の時の収入が得られるようにしていきたいと
思いました。
・教育費に関わる支援は色々あり、選択肢が思ったよりも多いこと。
・相手の価値観を認めるためには、自分の心の余裕や自分に対する安心感が必要だ
ということを学びました。
・本当に辛い苦しみを自分の考え方でさらに重くしているんだと分かりました。
ですが、考え方が悪いということではないと言ってもらえたことで、ほんの少しだけですが
気持ちを楽にできたと思います。その少しの変化が一歩となるんだと、考えさせられました。
2,オンライン交流会・リアル交流会
・普段は人に話しづらいことが、共通点であるという前提でのおしゃべりは、気が楽で、
楽しかったです。ありがとうございました。
・人数が少なかったので、それぞれと深く話せてよかった。
・私はシンママをオープンにしているので相談を受けることが多いですが、なかなかオープ ンにできない方々もいらっしゃって、そんな方々が安心して話せる場となったのではない かなと思いました。私自身も皆さんの話を聞かせていただき学びになおshともに、自分
の離婚経験での学びを今悩んでる方の手助けになれるようなことをしていけたらと
これから先にやりたいことのきっかけをいただけました。
・また大阪開催があれば参加したいです。託児も助かりました。
主催者として感じたこと・気づき

1年間の活動を通して、主催者として最も印象に残っているのは、リアル交流会で毎回「お茶会の時間」が1番盛り上がっていたことです。
インターネットやSNSで情報は得られる時代ですが、身近にシングルマザーの知り合いや、気軽に相談できる人がいない方が多く、リアルなつながりを求めている方が多いのだと知りました。
シングルマザーにとって必要な知識や情報をお伝えすることは大切ですが、それだけでは不十分だと思います。
『ひとりぼっちではない』と感じ、安心して話せるコミュニティの存在が何よりも大切だと強く感じました。
日々、時間に追われ、金銭的な不安を抱え、自分のことよりも子どもを優先しがちな状況だからこそ、意識的にセミナーや交流会に参加し、学んだり、自分の心と身体を整えたりする時間が必要だと思っています。
・どんなことに幸せを感じるのか
・どんな生活をしたいのか
・どんな人生を送りたいのか
それは人それぞれで、正解・不正解はない。
だからこそ、今後もシングルマザーRoomの活動を通して、
「選択肢が広がり、自分で取捨選択できるようになった」
「以前よりも不安が小さくなった」
そう感じられる方を1人でも多く増やしていきたいと考えています。
執筆:シンママRoom 緒方真美