お金の悩みとうつ病

お金の悩みがうつ病の原因となることも、うつ病などのメンタル不調からお金の不安が強くなることも、どちらが先とははっきり言えませんが、両方抱えている人が非常に多いです。

お金の悩みは極度の不安感や恐怖感を持ちやすく、人格をも変えてしまうほど。そして体調面への影響もとても大きいのです。そして、メンタル不調であれば様々な面でネガティブに考えてしまうので、お金の面でも不安は強くなり、さらに不調も悪化して…と悪循環になりやすい状況にあります。

これまでファイナンシャルプランナー仲間からの話でも、本質的なお金との向き合い方が変わらず、同じ問題を繰り返す人が一定数いることに、性格の問題だからどうにもできず諦めざるを得ないと、そんな話をたくさん聞いてきました。

でも、だからと言って諦めるのではなく、本当に解決するためには?に向き合ってきました。なぜ同じ過ちを繰り返すのか?本人もわかっているのに変えられないのはなぜか?その問題解決について、ファイナンシャルプランナーとメンタルセラピストの視点からまとめていきたいと思います。

お金の悩みがうつ病を引き起こす理由

心理的負担感の増加

お金の不安や借金の問題は、個人の心理的負担を増加させる要因となります。

具体的には、「生活を維持できない不安や恐怖」「支払いが滞り、いつまでたっても返済が終わらない不安」「だらしないと思われたくないため、他人に相談できない孤独感」などといったネガティブ感情が、長期的に続くことでうつ病のリスクを高めてしまうのです。

しかし、これはうつ病だけではありません。長期的にストレスを感じると自律神経やホルモンバランスの乱れにつながり、免疫力低下、胃腸機能の低下、血圧コントロール不良、不眠・睡眠の質低下、疲れやすさ、体のコリなど様々な不調や病気につながりやすいです。また、お金の問題があれば不摂生や食事の質の低下、生活習慣の乱れも起こりやすく生活習慣病のリスクも増えます。

このようにお金の問題は心だけではなく、体へも影響しており、身体的な症状も合わせて見ていくとよいでしょう。

自己評価の低下

経済的な問題は、自己肯定感を下げやすいです。というのも、私たちが過ごしているこの世の中は資本主義社会。つまり、人や何かの対象と比較して生きることが当たり前になっているのです。

テストの点数や、収入、身にまとっているもの、住んでいる家やのっている車、職業、普段の過ごし方など、様々な面で比べてしまいませんか?

お金の悩みやトラブルがあると「私って情けない」「こんな生活をしてみじめだ」「なんで私ばかり我慢をしているんだろう」「私だけ○○ができない」といった思考になっていきます。

そうなると、他者や不平等さに対する妬みや恨み、仕事や人間関係に対しての不安や不満も募ってしまうのです。

社会的孤立

お金の悩みが重くなると、支出を避けるためにも社会的な活動や交流が減少していきます。これによってさらに孤立感・孤独感が生まれ、さらに悩みが相談できず、問題が悪化してしまうといったことも。生きる希望がどんどん失われてしまうため、将来に対する不安や恐れも増大しがちです。

お金の問題が見せてくれる本質的な問題

問題は価値観や固定観念

お金の悩みを持っていると、ついお金の専門家に頼らなければならないといった考え方になりがちです。ですが、お金の問題も、本質は「蓋をしてきた感情」や「固定観念(思い込みや価値観)」です。ここを無視して、やり方だけ教えてもらっても、結局価値観が変わらなければ同じ悩みを繰り返してしまいます。

どんな固定観念が隠れているのか

例えば収入を増やすことができないといった悩みには、「お金を稼ぐには頑張らないといけない」といった固定観念を持っている人が多いです。

なぜ頑張らないといけないのでしょうか?ここには親から受けた教育や、親の固定観念が影響していることが多いでしょう。「頑張らないと、お金が入ってこない。」「お金を稼ぐこと=頑張る事=我慢する事」になっていたりします。そして深層心理では「我慢をすることで稼げる!」といった考え方が当たり前になってしまうので、その人にとって収入が安定する稼ぎ方は忙しさを伴い、体調を崩すようなことになります。

さらに、体調を崩した経験がトラウマになっていると、稼ぐこと自体にブレーキを踏みやすくなります。稼げないことが身体を守ることにつながっているわけなので、頭でいくら稼ぎたいと思っていても、本心では不安や恐怖から稼ぐことをしたくないわけです。

お金の悩みとうつ病の対策

悩みのアウトプット

お金の悩みを抱えている場合、小さなことでもまずはアウトプットするようにしましょう。一人で抱え込むほど状況は悪化しやすいです。特に状況が悪化するほど一人で抱え込んでしまうため、早めに悩みのデトックスをしていくことが大切です。

悩んでいることを知っていれば、その解決策や、相談場所など何かしら助けられる人が出てきます。ただ、悩んでいることさえ知らなければ、それすらもできないので、自分が何にどう困っているのか?相談できるようになっていけるといいですね。

そもそも人に相談ができない

こういったお金や心の問題を人に相談できないと思っているのであれば、なぜ相談できないと思ってしまうのか?ここに向き合っていくことが必要です。

人に相談ができないといった課題に関しては、

・悩みを相談されることが迷惑だと思ったことがある
・重たい相談をすると人が離れていくのではないか、引かれるのではないかといった不安がある
・相談することがみじめだと思ってしまう
・他者を頼ることは負けで、自分で解決すべきだと思っている

などといった原因があります。一つずつなぜそう思ってしまうのか?自分自身の心に自己質問を繰り返してみてください。

知っている人には相談しにくいのであれば、元々知らない人に相談してみるというのもいいでしょう。

専門家の情報収集

悩みを解決できる専門家を探してみましょう。オススメの順番としては、まずは潜在的に悩んでいることを引き出してくれるようなカウンセラーや、メンタルセラピストです。

さらには深層心理・潜在意識の部分で抱えている問題を読み取ってれる方がいいと思います。潜在的な問題解決をしたうえで、現実的な問題解決(どう対策していくのかの手段)を考えていきましょう。

ファイナンシャルプランナーや税理士、弁護士、社会福祉協議会、資金繰り相談(日本政策金融公庫や信金、地銀)、よろず支援拠点、経営コンサルタントなど、悩みに合わせて相談先を検討してみてください。

現状把握とプランニング

相談することが難しければ、ご自身でお金の流れを一つずつ把握していくことが必要です。

・今何にお金を使っているのか
・収入源と収入額
・これから必要となるお金
・公的支援制度や社会資源をどのように活用できるのか

どんな生活状況かによってもできることは異なると思いますが、現状把握がしっかりできていないとそもそも対策を考えることはできません。まずは現状の書き出しと整理、何が課題になっているのか明確にしていきましょう。

うつ病への対策

お金の問題と同時に、心身のケアを取り入れていきましょう。不調が悪化すればさらにお金の問題は悪化しやすいです。 
・ゆっくり眠れる・質のいい睡眠が確保できる環境を整える
・3食意識して食べるようにする
・ゆっくり深呼吸や瞑想ができる時間を意図的に作る
・太陽の光を浴びる
・背筋を伸ばす、胸を張る、万歳のポーズをする
・適度に運動をして気分を高めていく(エンドルフィンの分泌を促す)
・興味の持てることに打ち込む時間を作る

まずはできることから取り入れてみてください。

まとめ


お金の悩みも、うつ病対策も、手段にこだわっていては根本解決ができません。しっかり整えるとなると、心の奥底に抱えている問題と向き合うことがとっても大事です。現代人は感情に蓋をすることが常識となって生きづら、さになってしまうのです。

苦しんだ分だけ、必ず上がれます。一緒に向き合える方法を探しいきましょう。

当協会ではこういったどこに相談していいかわからないといったお悩みを抱えている方向けに、3回無料のセッションを提供しています。知らない人だからこそ相談しやすいといったこともあると思いますので、ぜひ気軽にご活用ください。

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