カウンセラー悩み①)苦手に感じてしまうクライアントがいる

カウンセリングは対人支援なので、どうしても苦手だな…と思うクラアントと出会うこともあると思います。

はじめは悩んでいる人を放っておけず、自分が我慢すればいいからとやり過ごせるかもしれませんが、いつしか自己犠牲が負担となっていくことはありませんか?

負担が大きくなれば、人は自然と逃げたくなるものです。しかし、ここで「苦手だから」とそのままにしておくことが解決になるのでしょうか?

苦手なクライアントとどう向き合えばいいのか

支援者自身とクライアントの可能性を広げるなら

例えば私のように個人で活動をしていたら、苦手なクライアントは受け付けないこともできてしまいます。距離を置くことが互いに嫌な思いをしないためには必要なこともあるかもしれません。

でも、これって根本的な解決になっているでしょうか?なぜそのクライアントだけが苦手だと感じてしまいるのかが根本の課題なんですよね。

もしも苦手だと思うタイプのクライアントを苦手だと感じなかったら?
フラットな気持ちでカウンセリングの対応ができたら?

目の前に来てくださった方を救えるだけではなく、支援者側もストップをかけなくていいので収入UPなど可能性を広げることができますよね♪

避けることも自己防衛のひとつではありますが、よりご自身の可能性と救っていける人の範囲を広げるなら向き合ってみて欲しいところです。

なぜ苦手だと感じるのか

向き合う時のポイントはここでも「なぜ?」の視点です。

苦手だと思っているクライアントを思い浮かべてみてください。なぜその方を苦手だと感じていますか?どうして苦手だと感じますか?

ここを一つ一つ丁寧に掘り下げていってあげてみてくださいね。

苦手と感じる背景は本当に人それぞれだと思いますが、人間関係に関してはその時は距離を置いてやり過ごしたとしても、巡り巡って後から同じような人間関係で悩んでしまうことがよくあります。

例えば「圧を感じる人」が苦手だと感じているとしたら、あなたの頭の中はこんな感じではないでしょうか?

・これを言ってまた怒られたらどうしよう⁡
・機嫌を損ねないようにしなくちゃ⁡
・いま、話しかけて大丈夫?(顔色伺い)⁡
・怒らせたら、また嫌なこと言ってくるかも…。⁡

これって実は「思い込み」の1つなんです!

機嫌を損ねたら攻撃されるんじゃないか?⁡これは、あなた自身の中で⁡作ってしまっている感覚であることに目を向けていきましょう。⁡

この思い込みがあると、⁡自分の伝えたいことが伝えられない。萎縮してしまっている態度に対して、⁡相手も共鳴してさらに攻撃してくる⁡。という負のループなんです。

さらに、あなた自身は⁡自分の意見を伝えられないので、自己犠牲や我慢する時間が続くことになります。⁡

なので、もしも苦手なタイプのクライアントさんとの関わり方を悩まれているなら、

なぜその人が苦手なのか?⁡
苦手と感じるのはなぜか?向き合ってみてくださいね。⁡

相手にした時の感情が変わればフラットに関われるようになりますよ(^^)

苦手だと感じることは責めなくていい

カウンセラーである前に読んでくださっているあなたも、私も人間です。人間だからこそ誰かの言葉に感情が揺れることもあるし、喜びや悲しみを感じることができます。

私たちはこの「誰か」によって影響を受けることが多いし、1人で生きていると思っていても人との関わりを避けることって実際には難しいものだと感じています。

だからこそ、その「誰か」に対しての捉え方や感じ方を変えることができたら?自分とは違う価値観でも、そういう考え方もあるなって冷静に受け止めることができたら?

年齢や性別、立場関係なくどんな人にも苦手とすることはあります。逆に、人よりも得意なことや好きなこともあるはず(^^)

私たちは凹凸があるから、関わりながら生きていくことに大きな意味があるんじゃないでしょうか。クライアントさんからは、いつも自分の課題を教えてもらっていると感じています。

向き合ってみた私の場合

ここからは、実際に私が悩んでいた時の事例を紹介していきますね♪

悩み)

ある特定のクライアントさんとの個別講座やカウンセリングの時だけ、なんだか気持ちが重くなってしまっていたんです。

本当に相手に伝わっているのか?何を考えているのかが分からないと感じていたので、感情としては不安や怖さを感じていました。

なぜわからないと不安?
相手の反応がわからないとこれでいいのか?と思ってしまう。

なぜ「これでいいのか?」と感じるのか
時間をお互いに使うなら学びになって欲しい。

相手の学びにならなかったとしたら?
みんなが離れて行ってしまう気がする。
「来なきゃよかった」とガッカリされたくない。

なぜガッカリされたくないのか

自分の無力さを感じたくない。
「自分にはできなかった」と思いたくない。
誰にも相手にされていないような感覚になってしまう。

寂しい、孤独。(でも根本感情ではない)
価値を感じてもらえないとひとりぼっちになってしまう。(無価値観)

母から引き継ぎと集合的無意識からくる「無価値観」

父は幼少期に生き別れてしまっている。母との喧嘩で出て行ってしまった。
ここに対して「自分を見てもらえなかった」の無価値観を感じていたかも。


母はほとんど女で一つで双子の自分達を育ててきてくれた。
だからこそ、「母としてちゃんとしなくちゃ」の気持ちは強かったと思う。
子育てに失敗したくない・常に「これでいいのか?」と正解を求める感覚はあったのではないか。
失敗して父から責められたりしたくない。
子どもたちにも「母じゃなくて父がよかった」と思われたくない。

「〜としてこうあるべき」の思い込みや、「無価値観」が引き継がれているから繰り返してしまっている可能性がありました。

また、自分に価値を感じられていないから、相手へ選択を委ねてしまっていたのかもしれません。

まとめ

自分の感じていることをまずは外側(言葉にする・紙に書く)に出すことで、深く自分を理解できるようになります。

そして、自分自身との向き合いを通してご両親やクライアントへの理解も深まっていきます。

不思議なことに自分自身が乗りこえた後って、似た悩みを持つクライアントさんが引き寄せられることが多いんです!

自分が乗り越えたことだったら、伝える言葉の厚みも変わりますよね。カウンセラーこそご自分の悩みや課題と深く向き合えるスキル持っているといいですよ♪

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