カウンセラーが疲弊してしまう理由とは?

カウンセラーやセラピストの皆さん。クライアントの相談には乗る一方で、ご自身の悩み解決はどうされていますか?

誰かの力になりたい!という思いが強い方が多い職種でもあるため、自分の悩みは後回しにして疲弊してしまっているカウンセラーも多いのではないでしょうか。

しかし、対人支援を行なっているからこそ、ご自身の悩み解決をすればするほどクライアントのサポートの質向上、行動変容につなげていくことができます

今回はカウンセラーが疲弊してしまう理由と対策方法についてお伝えをさせていただきます。

①カウンセラーとして仕事の悩みを話せる人がいない

特に独立や起業をして個人でカウンセリングを行なっている方は、

横のつながりも薄くなりやすく相談できる相手もいないことが疲弊してしまう理由の一つです。

実際にカウンセリングを行なっていると、

  • クライアントが思うように行動を変えてくれない。
  • 特定のクライアントとのカウンセリングだけ必要以上に緊張してしまう。
  • 傷つけるのが怖くて伝えるべきことを伝えられない。

などといった悩みが出てくることがあります。

皆さんだったら、このような課題に直面したらどのように対処していきますか?

悩みつつもやり過ごすか、うまく行動変容を促せない自分、伝えられない自分が悪いと責めることで完結させてしまう方も多いのではないでしょうか。

でも実は、カウンセラー自身が乗り越えられた壁が多いほど、クライアントさんへ伝える言葉の厚みも幅も増えるので、課題にはしっかりと向き合えるといいですよ。

②子育てなどプライベートの悩みで余裕がない

以前、クライアントさんから「きっとご自分の悩みはあまりないのではないですか?」と聞かれたことがあります。

カウンセラーやセラピストとはいえ、一人の人間。

子育てなどプライベートの悩みを抱えることも当然あります!

対人支援者によくあるのは、他人には弱さを見せられない。

強くなければと思い込んでいること。

他人には悩みを話せず、自分を苦しめているケースが多々あります。

また、カウンセラー自身が他人へ頼れないということは、あなたのクライアントさんも同じように本音で悩みを話せないことに悩んでいるかもしれません。

目には見えない世界の話になってしまいますが、心や体は周波数の集合体と言われており、私たちは周りの人・空間などと心や意識を共振共鳴させながら過ごしています。

つまりカウンセラー側が悩みを持ち続けている状態は、相手にも伝わりやすいのです。

なので、カウンセラー自身が「他人へ頼れない」という課題と向き合えることで、クライアントさんに伝わる周波数が変わり、結果的にクライアントの悩み解決につながることがあります。

③カウンセリング技術に自信がない

カウンセリングに自信が持てなくなってしまうのは、クライアントさんの変化がなかなかみられないことも理由の一つなのではないでしょうか。

カウンセラーの多くは「傾聴と共感」でセッションを進めていきます。

話を聞いてもらうことでその場の苦しさはすっきりとしますが、根本の課題は取り除くことができていません。

そのため、カウンセリングの効果を感じられず継続に至らない方も多いですし、だからこそ行動変容にも繋がりにくいという現状です。

また、自信のなさの背景にあるのはただ単に技術面の物足りなさだけでしょうか?

  • 自分なんかが偉そうにアドバイスしていいのだろうか
  • 伝えたことで目の前の人の人生を変えてしまうかもしれないのが怖い

そんな思いが隠れていることもあります。

実はこれって自分にフォーカスが向いている状態なんです。

目の前にいる方に対して心から「こうなってほしい」と思えると、自分の不安よりも「伝えたい」や「助けたい」が先に来るようになります。

この状態になれると、本当にカウンセリングの時間が楽しくなりますよ!

私もセラピストとして活動するようになってからは、クライアントさんや仲間の変化が嬉しい毎日です♪

現役看護師の時以上に、当たり前にしてきたことで感謝されることも増え、自己肯定感も上がったと実感しています。

幸福度を上げながらカウンセラーを続けるためには?

①自分の悩みを整理する

まずは今自分が抱えている悩みを整理していきましょう。

悩みを抱えすぎていると冷静に捉えることが難しくなってしまうからです。

何が苦しいのか?今の感情は?紙に書き出していってみましょう。

昔から日記やジャーナリングって良いとされてきましたが、書き出すことで自分の心を客観的に捉えられるようになると言われています。

まずは、苦しさの渦の真ん中にいる自分を少しだけ外へ出してあげる。そんなイメージで外側から自分をみるトレーニングをされてみてくださいね。

ここでのポイントは、漠然と描き出すのではなく悩み解決をさせた後のゴールをしっかりと描くことです。

漠然とただ書き出すだけだと苦しさにフォーカスしがちなので、解決させた後どうなりたいのか?

姿・環境・囲まれている人々・表情や感情・音や色など、動きが出るくらいイメージできる状態まで持っていくことがベストです!


②ネガティブな感情とも積極的に向き合う

悩みの整理とともに、ぜひネガティブな感情とも積極的に向き合うことを意識してみましょう。

アファメーションや予祝などポジティブにあげることに着目されていますが、ネガティブを見ずに置き去りにするということは「ネガティブ感情を持つ自分」を否定してしまっていることになります。

ネガティブもポジティブも両面あってこその私たち。そこを受け入れることで初めて「自己受容」にもつながります。

また、スタンフォードオンラインハイスクール校長の星友啓氏もこちらの動画で「ネガティブ感情は一旦受け入れる」ことが自己肯定感を育てる上でも重要だとされています。

敵意や怒りといったネガティブ感情が心筋梗塞などの心臓血管系疾患と関係があり、それ以外にも抑うつは免疫機能を抑制し癌の進行を速めるといった、心と体どちらにも影響があることが示唆されています。

③相談できる環境を作る

特に独立している方ほど、小さなことでも相談ができる場所を作っておくと良いでしょう。

カウンセリングの流れがうまくいかなかった、クライアントさんにお叱りを受けてしまった、そもそも集客がうまくいかず困っている…

些細なことでも自分の心の内に溜め込んでいると、どんどん大きくなり目の前が見えなくなってしまいがちです。

そんな時に「今こんなことで悩んでいます!」「今日の夜私のセッションしてくれる人いませんか?」と声をかけられる仲間がいるだけで安心に変わっていきます(^ ^)

ポイントは、悩みはそのままにせずデトックスを意識していくこと。カウンセラーこそ自分の悩みを後回しにしないことがサポートの質向上につながります。

①②でお伝えしたとおり、自分なりに向き合うためのトレーニングも大切ですが、ぜひ相談できる環境に身を置いてみてくださいね。

カウンセラーとして誰かの力になる一方で、自分の心に耳を傾ける時間を

最初でもお伝えしたとおり、カウンセラーは自身が乗り越えた壁が多いほどサポートの質が上がります。

自身を取り巻く悩みや課題がクリアすればするほど軽やかになるので、「安心」に変わることで、みなさんのクライアントさんに届けられるエネルギーが格段と広がっていきます♪

心と体は切り離して考えられがちですが、全て繋がっておりそれぞれが整うことで初めて安心して仕事や生活を送ることができます。それは支援をする私たちも同じです。

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