引き寄せの法則の危険性とは?デメリットを徹底解説

「引き寄せの法則」を聞く機会が増えていませんか?量子力学の広がりもあり、多くの人々に支持されています。しかし、使い方を間違い逆につらくなっている人悪循環になっている人が一定数いることをご存じでしょうか?

自己啓発やアファメーション、予祝などで効果が出ない人、苦しさを感じるけど、まわりには言えなくて…と感じている人にこそ、読んでもらいたいと思います。

引き寄せの法則とは?

私たちの思考や感情が現実を引き寄せているといったことであり、思ったことや感じたことが具現化されるという考え方です。

人間は常に無意識の中で、自身が望むものや信じるものを引き寄せると言われ、私たちの思考は、信念や感情と結びついており、それが私たちの現実を形作っています。

しかし、引き寄せの法則には危険性も存在します。

私たちの思考や感情が現実を引き寄せることは素晴らしいことですが、実は否定的な思考や感情もまた同様に具現化されるのです。つまり、ネガティブな思考や感情を持ち続けることで、望まない現実を引き寄せてしまうこともあるのです。

引き寄せの法則の一般的なやり方とは

1. 明確な目標を設定する

自分が本当に欲しいもの、達成したいことを明確に知ることから始めます。いつまでにどのような未来を現実化させたいのか、決めるということが大切です。

そのためにビジョンボードを作成したいり、イメージトレーニングとして、毎朝そのイメージを目にできるよう壁に貼ったりスマートフォンの待ち受けにしたりするといいといわれています。

2. ポジティブな思考を持つ

望む未来を想像し、その実現を確信するようなポジティブな思考を持つことが重要です。普段使いっている言葉もネガティブなものではなく、ポジティブに変換するように意識していきます。

例えば、財布の中にお金がないと捉えるのか、○○円まだ残っているといった捉え方なのか、「ないもの」ばかり見ていても心は豊かにならないので、「あるもの」を見ていくことがとても大切です。またネガティブな状況があったとしても、何か意味があってその状況になっていると、乗り越えた先にある希望を期待していくといったことも大切です。

3. 感謝の気持ちを持つ

現在持っているもの、経験していることへの感謝の気持ちを忘れずに持つことで、ポジティブなエネルギーを増幅させることができます。私たちはついついないものを見てしまい、満たすことに必死になっています。ですが、今こうやって生きていられるのは「会ったこともない誰か」が行動してくれた結果なんですよね。

例えば食品を買うことができるのも、お店、商品、お金があることで手に入っていますよね。商品を作ってくれる人がいて売ってくれる人がいる、買えるお金を持つことが出来てはじめて手に入れることができるんです。

自分一人だけだったら当たり前に買うことさえできないのです。なので災害時はありがたさが身に染みると思うんです。今、目の前にある当たり前は決して当たり前の状況ではないことを改めて思い出してみてください。

4. アファメーション(肯定的な言葉)を繰り返す

自分の目標や夢に関連した肯定的な言葉や文を日常的に繰り返すことで、その思考や信念を強化します。ポイントは願望ではなくすでに実現している状態をイメージします。私は成功するだろうではなく、私は成功しているといったように未来ではなく、現在進行形の形でイメージを定着させていきます。

アファメーションの効果を高めるためには、日常的に、特に朝起きたときや寝る前などの日課として繰り返すこと、さらには言葉を唱えるのではなく、その時どんな感情になっているのか、5感をフル稼働させてイメージをするとより効果的です。

5. 行動を起こす

思考だけでなく、具体的な行動を起こすことも重要です。夢や目標に向かっての具体的なアクションを取ることで、実際にそれを現実にするためのエネルギーを発揮します。

引き寄せの法則4つの危険性

前述したような引き寄せの法則はもちろん効果があります。ですが、これらを実践する中で「でも○○だし」「私にはできない」などの言葉がよぎり、ポジティブな状態を心の底からイメージできないときは、そのネガティブさを引き寄せてしまうため、注意が必要です。

また、引き寄せ=ラクをすることとして、捉えてしまっていないか?ここにも意識を向けてみましょう。

1.現実逃避、 現実的なアクションの欠如

引き寄せの法則に過度に頼ることは、現実的な行動を避ける原因となり、結果として目標や夢の達成が遅れるリスクが高まります。行動した結果、現実が変わっていくので行動が変わらなければただの願望になってしまいます。

また、複雑な問題を単純化した「ポジティブ思考」のみで解決しようとする姿勢はちょっと短絡的です。向き合うべき問題の本質から目を背けてしまうと、結局は同じ問題を繰り返しやすくなります。

2. 過度な期待と過度な自己否認感

引き寄せの法則が期待通りにならなかった場合、自己疑念や失望感が強まり、過度に自分自身を責めて罪悪感を感じることが増える可能性があります。

また、イメージだけで変われると思ってしまうことは、問題に対して自分で乗り越えようとする力が失われ、依存的になる方も。

3.他者を排除する思考

自分の思い通りにならない現実を受け入れられない結果、苦手な人達を避ける人生になりがちです。自分が心地よいと感じている人としか付き合いがなくなり、考え方が固執したり、違う考えの他者を責めるといった分断になってしまうことも。

ものごとには必ず陰陽、両方の側面が存在します。光だけ求め、影を否定するということは、自分自身のネガティブさも否定していることになります。そうなると、自分にとってのネガティブは受け入れることが難しくなり、他者をも否定してしまいます。ですが、自分と似たような考えを持っていても全く同じ考え、捉え方の人はいません。足りないものや補いあえるもの、向き合うべき課題を見せてくれていたりします。まずは受け入れるといったことを意識していけるといいでしょう。

4. ネガティブの引き寄せが強まる

引き寄せの法則は自分が無意識に持っている「感情」「意識」「固定観念」といった部分に引き寄せられます。なので、ポジティブ思考を意識しようと思えば思うほど、自身のネガティブさも出てきて葛藤が始まります。

無理やり蓋をしてポジティブをイメージしようとしても、蓋をしていようが無意識下のネガティブさは抱えたままなので、このネガティブさに引き寄せが発動してしまいます。これが一番の危険性ではないでしょうか。見て見ぬふりをすることは結局、自分自身を苦しめてしまうことになるため、向き合っていくことが結果的には効果的なんです。

さらには、「自分とは合わない他者」これも、蓋をしていたネガティブさが引き寄せている結果の一つにすぎません。ここに課題があるからこそ、見せてくれている現象なので、じっくり向き合ってみるとご縁の幅が広がり、実現出来る未来の可能性すら広がっていくのではないでしょうか。

ネガティブを引き寄せやすい人の乗り越え方

1.自分自身を見つめる時間を意図的に作る

私たちはとても忙しいです。仕事に家事、子育て、学び・・・と寝てても頭がフル回転の人もいるのではないでしょうか。時間に追われる生活をしているとどうしても、自分のことは後回しになってしまいます。

さらに、幼少期から感情的になることを否定されてきた方も多いはず。「すぐ泣くな」「すぐ怒るな」なんて、特にネガティブな感情はなおさら否定されていたのではないでしょうか。ここに根本的な問題があります。

自分を押し殺して他者に合わせる社会生活を強いられてきたので、自分自身とゆっくり向き合うことが難しいのです。ですが時間を作って意図的に自分の内面にフォーカスしないと、自分自身を知るといったことはできません。これはトレーニングが必要なところなので、繰り返し向き合っていくことで、自己理解が深まるようになります。

さらに、自己理解が深まれば他者理解も深まったり、多くのネガティブを受け入れることができるようになるため、物事への感謝の気持ちも桁違いとなります。

2.「なぜそう思うのか」「その時の感情は」の質問

自分自身と向き合うにはこの2つの質問がとてもシンプルかつ効果的です。私たちリカバリーセラピストが無意識下に隠している感情や固定観念を引き出す際も、基本的にはこの質問を繰り返していきます。

ただ、慣れないうちは出てきた答えが「思考」になっており、無意識下の答えではないことが多いです。そういった方はセッションにも時間がかかります。それでも自分の中で腑に落ちる答えが出てくるまでとことん、なぜそう思うのか?どんな感情を持っていたのか聞いていきます。

例えば母親だから○○しなきゃいけないといった言葉も、なぜ母親だから○○しなきゃいけないんですか?できないとどんな感情になるのか?そんな風に質問をしていきます。この時のコツは当たり前すぎる言葉にすら「なぜ」と疑問を持つようにすることです。

3.悩みを手放したくない理由と向き合っていく

セッションをしていると、繰り返している問題や、深く刻まれている問題はご本人が手放したくないといった状況になっていることが多いです。これまでのセッションでは「無価値観」や「孤独感」を手放せないケースが非常に多かったのですが、その感情を持っているが故のメリットがあったりします。

孤独になりたくないと、他者に迷惑をかけてはいけないと思っていたり、自分がするべきことを先回りして考えてしまったり、と誰かといるときの自分の役割を探している状態が当たり前になってしまいます。そうなると自分の意見というものがない状態になっていつの間にか、尽くしてしまう状況になってしまうのです。それがひどくなるとDVやモラハラ、パワハラにつながっていったりと、人間関係トラブルのもとになります。

頭ではこの孤独感を手放したいと思っていても、人と仲良くなることで、面倒ごとに巻き込まれたり、自分の時間や行動が制限されてしまうことが煩わしいと思っていると、あえて孤独になるようなトラブルが起きることも。結果的に自ら面倒になる方を選択して一人で抱え込んでしまったりと、常に孤独感を感じるような状況になってしまうわけです。

ここで言うと、一人でいる自由さ、誰にも振り回されない安心感などを理解し、自分の行動を客観的に原因とつなげていけると腹落ちして、行動を変えやすくなります。

最後に

引き寄せの法則に関しての危険性を見てきましたが、人生がうまくいくには自分自身を知るということが一番大切なことです。ここが出来てはじめて、本当の意味での引き寄せがうまく回りだします。

蓋をしていた分だけ本当の自分と向き合うのは苦しいかもしれませんが、感情に蓋をする癖を少しずつ手放し、苦しさの元からしっかりと手放していけるといいですね。

もし、どうしても自分では向き合いきれない。自分に問いかけがうまくできないといった方は、セッションの方法を学んでみるとよいでしょう。60分無料セッション付きの個別講座を行っているので、うまくご活用ください。

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