こんにちは!
一般社団法人FP看護師パートナー協会のセラピスト講座統括マネージャー、七海ひかりです!
昨年春から始まったリカバリーセラピスト養成講座は、今年の5月より3期生の開講を控えております♪
「講座」とつくくらいだから、座学が多いの?
いえいえ!実はめちゃくちゃ実践が多いので、これまで相談業務の経験がない方でも頑張り次第でスキルアップができちゃいます^^
メイン講座は1ヶ月1回の計4回(仕事などの都合で出席できない方向けに夜の部講座とアーカイブあり)。実践練習の場であるグループセッションは週1回、サポートセラピストとの個別練習や相談の場もお一人60分×6回まで設けています。(実践だけで140時間!)
今日は2期生のグループセッションでの様子をレポートさせていただきますね♪
グループセッションでの様子

参加される受講生さんが集まったら、セラピスト役とクライアント役を決めていきます。
決まったら、グループセッションスタート♪
セッションをするのは基本的にこの1組です。でも「グループ」ということは、残っている受講生に見られながらやるの?
はい、そうなんです!緊張しますよね。
でも、残りの受講生もただ見ているだけではありません。セッション全体の終了後に1人ずつフィードバックをしてもらいます。
何か言わなきゃならない…ということは、しっかりとセッションのどこが良かったか・もっとここを深めたらスッキリしたんじゃないか等を意識して臨む必要があります。
いわゆるアドバイザー的な立ち位置になるため、ここがとても学びになります♪
そもそも通常なら、他のセラピストの技術やセッションを見学することはなかなかありません。
言葉の表現や引き出しを増やすための良い学びの機会にもなっています。
上手くできなくてもいい「練習」の場所
ここはカウンセリングの練習の場なので、うまくいかなくてOKなんです。むしろどんどんやってもらって感覚も磨いて欲しいところ。
とあるグループ練習でのひと場面なのですが、セラピスト役の受講生が、クライアント役の受講生に対して
「こんなこと聞いてごめんなさい」
「何回も同じ質問してすみません」
「うまく進められなくて申し訳ないんですが…」
何度も謝っていたり、自信のなさからなのか恐る恐る言葉を引き出している姿がありました。
そんな姿が私たちも気になったため、フィードバックの時間にセラピスト役の受講生に聞いてみたところ…
「すごく色々話してくれていたから、改めて聞き返すのが申し訳なくて…嫌な気持ちにさせたら申し訳ないなと思ってしまって。あとは聞いてもまた同じ答えが返ってくるだろうなと。」
なるほど。
では、クライアント役の受講生は何度も聞かれることに対してどう感じたんだろう?
「何度も聞かれることには何とも思わなかったかな?むしろ聞かれることで同じ感情が繰り返し出てきたので、ここは結構強くもっているところだなって学びを感じていました^^」
聞いてみて、セラピスト役の受講生も安心した表情をされていました。
自分がこうなんじゃないか?って思っていることって、相手や周りからしたらそんなこと感じてなかったなってことも案外多かったりしませんか?
「何回も聞いちゃいけない」
「これを聞いたら、きっとまた同じ答えがかえってくるだろうな」
実は、これも思い込みの一つだったりします。
この思い込みがあったから「申し訳なさ」の感情や、繰り返し聞くことへの躊躇につながっていました。
この思い込みが私たちの行動の制限をかけていたり、苦しさを生んでいる背景の一つとなっています。
そしてこの思い込みこそが、認知行動療法などでいう「自動思考(=物事を判断する際にパッと思い浮かぶ考え)」の根本になっていると言われています。
思い込みというと悪いイメージの方もいらっしゃるかもしれません。
でも、誰しも大事にしたい考え方や価値観、守りたい環境や人、場所。ありますよね。
そこがあるが故に、
「〜しなくちゃ」
「〜するべき、してはいけない」
といった考え方になり、人によってはそれが苦しさの原因になっています。
まずは自分にどんな思い込みがあるか気づくこと、
なぜ苦しさを生んでいるのか?
その思いや価値観は何を大切にしようとしているのか?
意識を向けるだけでも、気づきが広がると思います^^