普通のシンママ看護師が法人経営者+個人事業主の働き方になるまで

今の働き方に満足して今イスカ?離婚を考えたときや、シングルマザーとして悩みやすいのが働き方ではないでしょうか。特に看護師は夜勤もあるお仕事なので、私自身も離婚を考えた時には今後の働き方についてとても悩みました。

「収入の柱が自分しかない…」というプレッシャーもある中で、体や心の余裕もなくなり、漠然とした不安やこの状態がいつまで続くんだろうといった絶望感などもあるかと思います。ですが、今は様々な働き方を選択できる時代でもあるので、自身が何を求めているのか?整理しながら一緒に考えていきたいと思います。 

当協会の代表理事である高梨子が今の働き方に至るまでのアレコレをかんたんに紹介させていただきます。

1.起業を考えた理由

私の中では離婚が決め手になりましたが、その前から働き方についてはずっと悩んでいました。というのも、長男が1歳の時、80時間を超える残業の毎日(All日勤)で、うつ+ネグレクト状態になってしまったことがありました。

ですが当時は貯金もなく、元夫の勤務先が倒産して2人して無給状態となったため、Drストップはかかっていたけれど働くという選択しかできませんでした。この時、お金がないと選択肢がなくなるということを身にしみて感じたものでした。ここで感じた育児しながら正社員として働くというつらさが、今の働き方とお金の支援業のもとにもなりました。

さらに、離婚を考えた時、子どもとの時間や体力、住む場所などの理由から夜勤ができないとなり、手取りが10万円少なくなってしまうことや、収入の問題からひとり親向けの公的な支援を受けることができないということが分かりました。

生活が厳しいという現実に、看護師という働き方ではいつまでたっても苦しいんじゃないかなと感じたんですよね。

そこに追い打ちをかけたのが、子どもたちが2週間ほど感染症を繰り返し欠勤となり、手取り収入が10万円を切ってしまったということ。支援がない中で手取り収入が10万円以下ではどう頑張っても生活が難しいため、ここで覚悟が決まり、起業に対して真剣に向き合ってきました。

長男が小学校に入る前までにはある程度形にする。5年後には法人化する。という目標の元、進めてきた結果、

2017年:離婚・出産・FP2級取得
2018年:個人事業主として開業
2020年:看護師は退職
2021年:一般社団法人FP看護師パートナー協会設立
2023年:リカバリーセラピスト養成講座開始
子ども家庭庁「ひとり親家庭等自立促進基盤事業」実施

というように、2021年に長男が小学校入学だったため、それまでに形にするということも法人化の目標も見事に達成させることが出来ました。次は今稼働させ始めたとある事業を軌道に乗せて、その事業を独立化させることが今の目標となっています。

2.法人経営者+個人事業主を選んだ理由

私が今の形に落ち着いた理由は、給与所得+事業所得を持ち、所得を分散させることで税金や社会保険料、公的支援制度などのコントロールができるということをFPとして学んできたからです。

給与所得の働き方は、自ら集客やサービス作り、経理業務、確定申告等をしなくて済むので、働けば基本的には確実にお金になるという点ではラクな働き方です。ですが、税金や社会保険料は中々調整できません。国が定めたルールのもと、いくらでも引かれてしまいます。実際には年収から2割ほど控除されて手取り収入となっています。しかし、所得の種類や収入・所得額が変わると、支払うべきお金も大きく変わってくるため、このあたりも考慮して、働き方をデザインしていく必要があるのではないでしょうか。(給与は収入で社会保険料が決まり、事業所得の場合は所得額で決まるため、収入が多くなっても所得額次第では社会保険料は抑えることが可能です)

さらには、離婚後、出産後だろうと、どんなに苦しくても支援を受けられなかったという現実に落胆したのですが、看護師としてずっと働くことを考えた時、さらに絶望を感じました。子どもが大学・専門など一番お金がかかる時期は自分自身も50代になっています。お金がかかるからその頃は夜勤もしなければ経済的に苦しいってまず思いました。ただ、50代で夜勤をこなすということも、夜勤をこなさず病棟でのAll日勤もツライなと思ったんです。

ましてや夜勤手当をもらっていれば公的支援はほとんど受けることができません。ということはすべてが自身の資産から教育費を準備しなければならず、そのあとすぐ老後となると、資産に余裕がもてないことが安易に想像できました。

だからこそ、収入ではなく所得額を意識した働き方を育てていった先に、時間やお金の余裕を作ることができると考えたのです。上記表では、公的支援制度の事しかシミュレーションしていませんが、ここに税金や社会保険料の計算も含めると、もっと所得によるお金の差は大きくなります。今まで当たり前だと思っていた働き方に疑問を持った方がいいと思うようになりました。

3.これまで何を学び、何をしてきたのか

普通の看護師で特に優れた知識も技術もなかったので、起業しても上手くいくわけはないだろうということで、初めから学びには時間もお金もかけてきました。ただ、離婚・出産時は貯金も収入もなかったので、お金について色々調べたのは今の私を支える知識になったと思います。

また、資金力がない中でスタートしているので、基本的にはお金をかけずに自分で調べながら実践を繰り返していくという地道な行動を繰り返してきています。私はこう見えて(?)機械音痴なので、パソコンなどの設定も、適当でよく放置をしてしまうタイプです。ですが、自宅で仕事をできるようにするためには…という思いが強かったために、出来ないなりにやってきました。やり続ければ何とか形にはなるんですよね。

◆2017年
2級FP技能士、AFPを通信講座で学び4か月で資格取得
シンママFPの個別講座を受講、セミナーと、個別相談、ライティング技術を学ぶ
HPのつくり方、ブログの作り方を学び、Facebook・アメブロ等にシェアしてコツコツ発信し始める。

◆2018年
売るためのマーケティングを学びはじめ、中小企業診断士の野村昌平さんのもとで、サービス構築。
開業届の提出を済ませる。
日本政策金融公庫より融資を受けるため、事業計画書の作成。事業計画書の作成は割と得意なことに気が付く。

◆2019年
Web記事が読まれることで、様々な企業様の目に触れるようになり、お問い合わせが続くように。
企業Webサイトにて連載を持つなど、実績ができる。看護師を辞め、フリーランスで活動開始。
セミナー業や、代理店業の仕事も少しずつはじめ、収入を安定化させることに集中。
学びとしては、家計管理や教育費、資産形成、シングルマザーに関する事、セールスライティングやWebマーケティングの勉強を中心にやってきました。マインドマップやITツールの活用、Web上の導線づくり、コンテンツ販売なども一通り学んできた。

リアルでは、イベントの主催・運営をしており、子育て支援や看護師向け、野外活動など様々な挑戦をしてきた。※ライティング等細かい実績はこちらからご確認ください。

◆2020年
離婚準備・シングルマザー向けの働き方、公的支援制度(児童扶養手当や教育費支援など)について、もしもの時の事、など幅広く情報発信を始める。Instagramマーケティングやライティング系の講座を主催

◆2021年
年間約80件の講座を行い、シングルマザー・起業・副業に関する働き方とお金の講座や、マーケティング&ライティングを中心に実施。商工会議所でも創業塾講師を務める。

一般社団法人FP看護師パートナー協会を設立、商標出願する。
FNC(看護師×お金の相談を受ける人を増やすための学びの場を構築)
DNAシフトセラピスト養成講座にて、潜在意識カウンセリングについて学び始める。

◆2022年
ライフウェーブに出会い、光×テクノロジーの新しい健康アプローチを学びはじめ、今まで限界を感じていた医療に希望が見えるようになる。

セラピスト養成講座にて、サポートスタッフとして受講生のフォロー、学びの提供を行っていく。

◆2023年
リカバリーセラピスト養成講座を立ち上げ、認知行動療法にて何十年も抱えていた人生課題と向き合う場所の提供と、セラピスト活躍の場所を構築していく。
子ども家庭庁の「ひとり親家庭等自立促進基盤事業」が採択され、日本4都市でシングルマザーフェスを開催。また、毎月無料のセミナーも実施。

法人2期目を終えて、役員報酬を設定。給与所得+事業所得の形を再構築

◆2024年
2年連続で、子ども家庭庁の「ひとり親家庭等自立促進基盤事業」が採択。
100名を超える離婚・シングルマザー専門のオープンチャットを運営開始。
仮想通貨の勉強会等も共催していく。

4.よかったこと、大変なこと

良くも悪くも収入は毎月一定ではないというところでしょうか。私はずっと同じペースで行動し続けるのが苦手なタイプなので、短期集中的にプロジェクトに取り組むため、1か月あたりの収入が大きい時もあれば、少なくなる時もあります。ただ、基本的には毎月の固定収入の他に、上乗せで収入が入ってくるため、起業当初から比べると自由度がかなり大きくなりました。

まだまだ人に任せられていない業務も多いため、全体的に自分でチェックしたり、プレーヤーとして動かなきゃいけないため苦手な業務も向き合っていくという面では大変だと思っているかもしれません。

ですが、時間や場所を選ばずに仕事がでいる点や、子どもが体調不良や不登校で学校に行かなくても在宅での仕事なので、大きく仕事に影響を与えずに済むようになりました。起業当初目指していた生活スタイルを実現させることが出来ました。

さらには日本各地にクライアントや生徒さんがいるため、会いに行くことも仕事となり、旅行の楽しみが増えました。普段の生活では出会うことのない人たちや情報に触れることができるのは自分で仕事をしていく良さの一つではないでしょうか。ここ数年で貯めてきた無形資産は本当に大きなものになってきました。

・知識・経験・スキル
・考え方・あり方
・人とのご縁・仲間・チーム
・時間の使い方
・健康的な心身
・楽しさ・ワクワク・充実度
・クライアントの変化
・情報

目に見えず、はかる事は難しいものですが、私自身の内側に確実に未来に対しての希望・安心感・満足感が増えています。

有形資産ももちろん出来てきています。収入の柱、所得の柱、仮想通貨、設立した法人、ホームページやSNSコンテンツなども構築出来てきているので、これまで継続することが出来て本当に良かったと心から思います。そして、今後も継続していくことでさらに有形無形に関わらず、資産が増えていくと思うととても楽しくなっていきます。

5.支援業をする上で大切にしていること

私が、支援業を行う上で大切にしていることは、

①自分自身を整える
②目先の問題ではなく、根本問題を見る
③希望を届けていく

この3点を意識しています。

世の中は因果応報の原理原則が存在していると感じることが本当に多いです。だからこそ、支援者側がどれだけ希望や安心感、幸福感を持っているのか。ここが本当に大事なことだと思っています。

不安でいれば、クライアントや生徒さんにも不安は届きます。
怒りを持っていれば、周りにも怒りが広がります。
安心感を持っていれば、周りもなぜか安心できると感じていきます。

だからこそ、支援する者たちは人一倍、心も身体も整えておくことが重要です。

2023年を境に、「話すだけで問題解決が出来ました。」「苦しかった思いが解消できました。」「話をして安心できました」と高確率で言っていただけるようになりました。2023年は自分自身の思い込み・マインドと徹底的に向き合い、心の底から感じるものが変わったと実感があったときでした。自分の問題が相手に影響を与える。セラピスト養成講座を通してより感じるようにも。

そして物事には表面上の問題とそれを生み出す根本的な問題があります。今の時代、特にスピードや結果を求められるため、表面上の問題解決を行っていく専門家が増えています。ですが、悩みの本質を解決しようと思うと、実は逆効果のことをしているなんてことも多くあります。一時しのぎの問題解決は対症療法にすぎません。お相手がこの先も苦しまないで過ごせるためにはあえて「逃げてますよ」「問題はそこではありません」と、伝えることもあります。でも、それは本質的な問題と向き合うことが出来ればもっと、希望が持てる日常が待っていることがわかるので、一人ひとりの持っている力を信じて伝えております。

善悪・正誤はありません。でも、正解を求めている人が多いですよね。
正解は、おかれている立場によって大きく異なってしまうため、100%正解というものはないのです。ただ、他者評価が軸になっていると、どうしても周りから見た正しい行動をしなければ、、、となってしまうため、生きづらさにつながってしまいます。

ここを少しずつ外していけると、自分自身のやりたいことも、見えてきて、充実感が得られるようになっていくでしょう。

自分を整えていくことが最大の社会貢献

自分にお金や時間をかけることは無駄遣いと思われやすいのですが、心身が健康でいられることが一番社会貢献になります。

受診しなくて済むと、医療費の削減になります。
働ける時間が増えると、働ける期間も増え、税収も上がります。
障害状態にならなければ、社会保障費も減らせます。
健康な人の周波数(波動)は高く、自他ともにいい影響を与えます。
家族や周りの負担も減らせます。

心と身体は一体ですよね。だからこそ、自身が整う生き方を少しずつ取り入れていってほしいと思っております。何か参考になることがありましたらお力になりたいと思いますので、気軽にご連絡いただけたらと思います。

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